2011年10月 3日 (月)

ミジンベニハゼ

砂地に落ちたフジツボの殻や巻貝の貝殻などを住みかにする、ミジンベニハゼは体長2~3cm。黄色いからだにグリーンに光る目が美しく、その表情もあって人気の魚です。おそらく貝殻よりも中の空間が広く、居心地がいいのでしょう。実際には海底に沈んだ空きビンや空き缶に住んでいることが多く、複雑な気持ちになると同時に、この魚のしたたかさも感じます。

潮岬周辺では、紀伊大島で通年観察することができますが、串本エリアでは個体数は少なく、年によっては見つからないこともあり、現われると話題になる魚です。

この写真は2003年、紀伊大島の地蔵岩で撮ったものです。ミジンベニハゼは警戒心が強く、住みかから顔を出している写真がほとんどですが、この時は捕食のためか活発に動いていたので、中層に浮いたところを撮ってみました。

2003年 和歌山県 紀伊大島 地蔵岩 -18m NIKON F4 105mm
Oshima03023

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2011年9月27日 (火)

ルリホシスズメダイyg.

串本では夏から秋にかけて多く現われるルリホシスズメダイの幼魚。潮通しがいいポイントの水深15m以浅でよく見られます。

幼魚は名前のとおり、鮮やかな青い斑点模様がきれい。明確なテリトリーを持ち、そのなかでエサになる藻類を守っています。テリトリーのなかで移動するルートが決まっているので、撮影するにはまず動きを観察し、そのルート上で待てばいいのですが、実際撮ってみると思いのほか時間がかかってしまいます。

和歌山県 串本 住崎エリア(グラスワールド) -12m NIKON F4 105mm
Kushi1001

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2011年8月24日 (水)

ヒレナガスズメダイyg.

黄色と黒の縦縞模様が鮮やかなヒレナガスズメダイの幼魚。
串本では夏から秋にかけ、住崎エリアのサンゴが多く生息している水深15mより浅いところで見つかりますが、見られない年もあり、個体数は多くありません。年間を通じて観察できないので、串本では繁殖しておらず死滅回遊だと思われます。
この個体は体長3cmほどですが、成魚になると体長10cmを超え、からだのラインは消え、なまえの由来である鰭は短くなり、地味で存在感を失ってしまいます。

和歌山県 串本 住崎エリア(グラスワールド) -13m NIKON F4 105mm
Kushi158

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2011年8月20日 (土)

キツネメネジリンボウ

キツネメネジリンボウは柏島では普通に見られるネジリンボウの仲間です。伊豆半島では確認例があるようですが、串本ではまだ現われたという話を聞いたことがありません。

ネジリンボウやヒレナガネジリンボウが水深5mほどから40mくらいまでどこでも見られるのに対し、キツネメネジリンボウは水深30mラインを中心にプラスマイナス5mくらい?そして、勾配のある砂地に集中して生息していました。

柏島では普通に見られ、伊豆でも確認例があるのに串本で見られないのは、水深30mラインで斜面になった砂地がなく、生息環境が合わないことが理由ではないでしょうか?

高知県 大月町 柏島 後浜 NIKON F4 105mm
Kashi021

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シチセンチョウチョウウオ

今回は2003年頃、串本 住崎エリア グラスワールドで撮ったシチセンチョウチョウウオです。

7本の横縞模様がなまえの由来。串本では定着している種類ではなく、夏から秋にかけて死滅回遊してくるものと思われますが、個体数は少なく、ここ10年ほどの間に私が知っている限り確認例は3回だけ。これが唯一残せた写真です。

和歌山県 串本 グラスワールド NIKON F4 105mm
Kushi198

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2011年7月30日 (土)

コウリンハナダイ

今から10年以上前、柏島の勤崎でハナダイを撮るために通った時期があります。水深45mあたりの根には、アサヒハナゴイ、アカボシハナゴイがたくさん群れ、時おりミナミハナダイなどが混じることがあり、減圧時間を忘れそうになるくらい夢中になる場所でした。あるとき、そこに混じっていたコウリンハナダイ。当時、コウリンハナダイのことを知らなかったので、その場では何かわからず、仕上がった写真を見ながらなまえを調べた覚えがあります。

その後、2年ほど前には紀伊大島の浅場で幼魚が見つかったあと、50mを越す深場ではやはり幼魚がコンスタントに見られることがわかり、イトヒキハナダイを見に行った時に姿だけは確認したのですが、写真は撮れず。そして今年5月、やはり紀伊大島の40m弱の場所に現われたという情報があって、行きましたが、既にその姿はありませんでした。

紀伊大島で見つかるのは今のところ幼魚ばかり。現われる季節と水温からして、死滅回遊とは考えにくく、更に深いところで繁殖し、たまに幼魚が浅いところにあがってくると考えるのが自然だと思います。

高知県 大月町 勤崎 -45m Nikon F4 105mm
Kashi010_2

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2011年7月23日 (土)

ネジリンボウ+ニシキテッポウエビ

1991年、それまで使っていたニコンF801からF4に変え、105mmレンズを使うようになってから、夢中になった共生ハゼ。その頃の串本では個体数が少ないうえに、今のように情報も少なく、必死で探したものです。

これはサンビラ(錆浦)の砂地で見つけたネジリンボウですが、一時はこればかり撮っている時期がありました。共生ハゼ撮影の究極の目標はそれぞれペアのハゼと共生エビ4個体をフレームに収めることですが、未だ達成できていません。

和歌山県 串本 1994年 サンビラ(錆浦) -23m NikonF4 105mm
Kushi009_2_2

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2011年7月 4日 (月)

シコンハタタテハゼ(ヘルフリッチ)

2001年秋、高知県大月町で見つかったヘルフリッチ(和名:シコンハタタテハゼ)。勤崎近くの、シシナカセというポイントで見つかりました。アケボノハゼと生息環境はほぼ同じながら個体数は少なく、本州で見つかったのはおそらく初。水深39mと浅かったこともあり、当時、ダイバーが殺到しました。その後、およそ1年間その場所にいましたが、この個体が姿を消して以来、柏島で再び確認された話は聞いていません。最近、情報に疎いので、知らないだけかもしれません ・・・
個人的には、大月町の他、沖縄の慶良間、久米島、サイパンのグロットで見たことがありますが、いずれも水深40mを超えていました。

高知県 大月町 2002年 シシナカセ -39m Nikon F4 105mm
Kashi02013_5

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2011年6月26日 (日)

ピグミーシーホース

今回は2002年に柏島で撮ったピグミーシーホースを紹介します。

この頃、柏島でピグミーシーホースが見つかったことが大きな話題になりました。やや深いウミウチワなどのヤギ類に擬態している小さなタツノオトシゴの一種。体長は大きくても約1cm。色かたちとも完璧な擬態なので、ヤギのポリプが開いているときに見つけることはとても難しい魚です。

住みかとなる大きなウミウチワが生息の条件となるようで、伊豆諸島では八丈島以南、本州では柏島あたりが北限と思われていましたが、今年2011年には串本でも見つかっています。

ホストの色により体色が変化し、柏島では黄色っぽい個体も見たことがあります。

高知県 大月町 柏島 後浜 -30m Nikon F4 105mm
Kashi009_2 Kashi02004_2

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2011年5月 1日 (日)

ハナゴイyg.

2010年12月20日、水温が下がり始めた串本で撮影したハナゴイの幼魚です。

南方系のハナゴイはかつて串本で見かけることはほとんどなく、秋口に幼魚が現われると大きな話題になっていました。しかし最近では高水温傾向のためか、幼魚は毎年数ヵ所に現われるようになり、7~8年前からはメスの成魚が、そして2年前にはオスの成魚が確認され、今ではそう珍しい魚ではなくなりました。

ハナゴイの幼魚は複数で群れることが多いのですが、この個体はスズメダイの幼魚に混ざり、単独で泳いでいました。

このとき水温は19℃。このあと、2010年から2011年にかけての冬は一時的に水温が14℃台まで下がりました。2011年4月21日には、昨秋、このエリアで見られたハナゴイの幼魚は全く見られなかったので冬を越せなかったのかもしれません。

和歌山県 串本 住崎エリア(グラスワールド) -16m Nikon D300s 60mm
1012209762_5  

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